俵屋の料理をずっとまとめている料理長の母親からの一言で、一連の思考がまとまってきました。
最初にお食事処なごみの運営方法に関して、社長である父親に自分はこう思うから会席料理に特化して行こうと思います。と伝えると、父親は『わかった』と一言返事。
数日後、自分が目指す方向に向け走り出そうと計画を立ててたら母親からサラッとだけど核心的な一言を言われました。
『1を0にしてまた1から始めるの?1から足し算していって目の前のお客さんに喜ばれて初めて2にも3にもなる』
言い返す言葉が全く見当たらなかった。
それと同時に、今のなごみをベースに足し算で自分が目指す事を足していったら、お店を開店する時に僕自身がよく言ってた言葉を思い出した。
それは、ちゃんとした和食を適正価格で提供する。
日本料理店の敷居の高く、当時は平均的に会席料理がまだまだ高価で修行先のお客さんも接待利用やお祝いでの利用が多く、普段気楽に行く感覚ではなかった。
僕はその当たり前のような値段設定も実は嫌で、適正価格でちゃんとした和食を提供したいという気持ちがありました。
原点回帰!
俵屋に入りなごみを立ち上げてから、時代の流れの中で様々な事業を行なう中で、ときには流れ流されながら辿り着いたお食事処なごみのコンセプトは、
会席料理の品々を一品料理で提供するお店。
ビシッと気持ちと方個性が固まりました。
当面の間は、今まで通りの木金土曜日営業、営業時間は17時30分〜22時(お食事ラストオーダー22時、飲み物ラストオーダー21時30分)
このやり方でいく事を父親に話したら、その方がいいと思ってたと言われました。
父親は、俵屋での業務となごみに関して、数字に関してはシビアですが、僕のやり方にとやかく言ったことはほぼない。
それは会社のトップとして部門を任せると決めた以上、よほどのことがない限り任せると決めたら任せる人なんだなと改めて気づかされました。
さて、久々に修行ノートと専門誌を見ながら喜んでもらえるメニューを考えよう